こんにちは、メディカルアプリナビゲーターのたかくんです。
「遠隔医療」と「遠隔診療」の違いをご存知ですか?という記事にも書きましたが、「遠隔医療」と「遠隔診療」の関係は下記のようなイメージで、定義としては、
遠隔医療:通信技術を活用して離れた二地点間で行われる医療活動の全体を意味する。なお、時に遠隔医療が介護、保健に関連する活動をも含むと解される場合もあるが、医療、介護、保健はこれを運用する制度が異なるものであり、混乱の無いよう注意すべきである。
遠隔診療:遠隔医療のうち、医師が遠隔地から在宅等で療養する患者の診察およびそれに続く一連の診療を行うことを意味する。いわゆる医師-患者間の非対面診療であり、本指針が対象とするものである。患者側で看護師など医師以外の医療スタッフが補助する形態もこの中に含める。
となっています。

「遠隔医療」と「遠隔診療」
そこで、今回は 「遠隔診療」 より幅広い意味合いでの「遠隔医療」に関連する国内・海外のアプリを紹介します。
印象としてはやはり海外の方がさまざまなアプリが提供されています。
国内における遠隔医療アプリ
遠隔医療:通信技術を活用して離れた二地点間で行われる医療活動の全体を意味する。
という定義をもとにまずは日本国内における遠隔医療関連アプリを紹介します。
スマートフォンとビーコンが連動して徘徊捜索に活用できる!「ハイビーコン」
「ハイビーコン」はスマートフォンと連動して、位置情報を確認できる端末。

本体はスティック型で外観は100円ライターのようなイメージ

スマホと連動することで従来型のビーコンと比べて約20倍以上の範囲(200m〜450m)で利用できるとのこと。

ハイビーコンとスマホが連動することで位置情報が把握できるため、認知症の方の徘徊、子どもの迷子、登山での避難捜索などさまざまなシーンでの活用に期待されています。
日本でも遠隔医療が現実に!?スマホでドクターに匿名相談できる遠隔医療アプリ「Doctors Me」
「Doctors Me」は、医療機関に行かなくても、スマートフォンを通じて、自分の症状をドクターに相談できるアプリ。(ドクターの他にも薬剤師、歯科医師、栄養士、カウンセラー、獣医師にも相談可能)
アプリをインストールして、性別・生年月日・相談内容を入力するだけで平均30分以内に返事がくるようです。匿名で相談できるので気軽に利用できるのもポイント。また、画像を添付することも可能なので、皮膚疾患など文字では表現しにくいものも対応可能となっています。
スマホでドクターに匿名相談できる遠隔医療アプリ「Doctors Me」
医師サポート遠隔医療アプリ「ヒフミル君」
「ヒフミル君」は、ネーミングの通り「皮膚を見る」ドクター向けのアプリです。

非専門医から皮膚科専門医へ皮膚疾患について相談ができるという遠隔医療アプリ。

患者情報や疾患部位の写真、患者さんに問診した内容などを入力することで、皮膚科専門医のアドバイスが12時間以内(最短30分)にもらえるというものです。
自宅にいながら血液検査が受けられる遠隔医療サービス「スマホdeドック」
遠隔医療サービス「スマホdeドック」は、自宅にいながら一般的な健康診断と同等の検査が受けられるというサービス。自分で血液を採取することで自宅にいながら血液検査ができます。

申し込みを行うと、血液検査セットが届き、そこに自分で血液を採取して郵送。すると1週間程度で血液検査結果がメールで届くという流れ。(申し込みからだと約2週間で検査結果がわかるそうです)

血液を採取といっても従来の血液検査の約150分の1の血液(0.065ml)でできるので、負担はかなり少なくて済みそう。
自宅で血液検査が受けられる遠隔医療サービス「スマホdeドック」
AEDの場所が確認でき、心肺停止・脳卒中の救命をサポートするアプリ「HeartRescue(ハートレスキュー)」
「HeartRescue(ハートレスキュー)」は、内科医とIT技術者が開発したアプリで、心肺停止・脳卒中など突然起きる命の危機を知らせるアプリ。
このアプリによって何かあった際にはSOSを発信することができ、アプリをインストールしている人にSOSが届くようになっています。



つまり、自分が倒れた際のSOS発信と、他の誰かが倒れた際のSOS受信といった機能で、近くにいる人が救命措置を行えるようサポートするアプリとなっています。
心肺停止・脳卒中の救命をサポートするアプリ「HeartRescue(ハートレスキュー)」
心電図が測れるiPhoneアプリ「smartECG」
「smartECG」は専用の心電アンプ、心電誘導コードなどをiPhone・iPadに接続することで心電図を計測できるというアプリ。

iPhoneかiPadを持っていれば、アプリをインストールして、専用の心電アンプ、心電誘導コードを購入することで使うことができます。
データの記録時間は10秒間、20秒間、30秒間、60秒間から選択が可能で、連続使用時間は、波形の信号を送り続けた状態で約4時間(心電アンプに単三電池2本を使用)。

表示画面は縦横どちらも対応しているため、見やすい画面で表示させることが可能で、計測した心電図を印刷することもできます。

心電データはクラウドでバックアップをとるため、スマートフォンで計測したものと、パソコンと共有することもできるとのこと。
海外における遠隔医療アプリ
日本国内における遠隔医療アプリに続いて、海外における遠隔医療アプリを紹介します。
iPhoneで網膜画像診断が可能に!眼検査ができる遠隔医療アプリ「iExaminer」
「iExaminer」は、iPhone専用のアダプター、カメラ、アプリの3つで網膜画像診断ができるという遠隔医療アプリ。(2016年9月27日時点でiPhone6、iPhone6S、6Plusに対応)

使い方は非常に簡単で、iPhoneに専用のアダプターとカメラを装着、アプリを起動して患者の眼を撮影するだけ。アプリに、撮影した画像と患者情報を保存できるため、患者情報の共有ができ、遠隔医療に役立つと考えられています。
スマホで失明回避!目の総合検査ができる遠隔医療アプリ「Peek」
「Peek」は、スマートフォンと専用カメラアダプターで総合的な目の検査を行えるアプリ。

専用カメラアダプターをスマートフォンに取り付け、アプリと連動することで、簡単に目の検査ができるため、白内障、緑内障などの眼疾患を診断するために役立ちます。
既存の目の検査装置は、重く、高価で、電源も必要ということで遠隔地で使用することは困難だったようですが、「Peek」は、その問題を解決でき遠隔地での眼疾患診断に役立ちます。

特に海外では、目の検査を受けられず、失明するケース(回避できる失明)が多いということで、失明を回避するツールとして大きなインパクトを与えているとのこと。
自宅での服薬管理に!飲み忘れを防ぐIoT薬箱「Lumma」
「Lumma」は、アプリと連動することで薬の飲み忘れを防いでくれる薬箱型のIoTデバイスです。

現在服用している薬について、事前に服用時間や回数、錠数などをデバイスに入力し、通知方法(アラームやメールなど)を設定することで服用時間を知らせてくれ、飲み忘れを防ぐというもの。
設定した時間になると、薬剤を1回量出してくれるため、飲み間違いなども防ぐことができます。また服薬状況を共有できるため、遠方で暮らす家族の見守りにも役に立つサービスとなっています。
ドクター向け!処方せんが発行できるiPhoneアプリ「Rx-Writer」
「Rx-Writer」とは、ドクターが患者・薬剤・薬局を指定することで処方せんを発行することができるアプリ。
具体的には、アプリ上で患者を登録し、薬剤と薬局を選択することで、薬局宛てににFAXで処方せんを発行できるというサービスです。薬剤の登録はFDAのデータベースからリストになっているため、薬剤名を全部入力しなくてもキーワードを入れることで選択することができ、手書きよりも大幅に手間が省けるとのこと。
処方せんが発行できるiPhoneアプリ「Rx-Writer」
貼るだけでバイタルチェックができるウェアラブルセンサー「HealthPatch」
ウェアラブルセンサー「HealthPatch」は絆創膏のような小型のパッチによってバイタルサインをチェックするセンサー。

貼っているだけでバイタルサインがわかるため、慢性疾患の管理や、手術後・退院後の管理などにも活用が期待されています。測定できるのは、心電図、心拍数、呼吸数、体温などで、それぞれの測定値で正常の範囲を超えた際にドクターや家族に連絡が入るようになっているようです。
バイタルチェックができるウェアラブルセンサー「HealthPatch」
IoTデバイス(聴診器・体温計)で体調管理するアプリ「CliniCloud」
「CliniCloud」は、IoTデバイスとアプリが連動することで体調管理ができるサービス。

IoTデバイスは、デジタル聴診器と非接触で測れる体温計で、体温計で熱を測り、デジタル聴診器では、心音や呼吸音を聴き取ることで、喘息なのか肺炎の咳なのかなどをアプリが診断してくれるというものです。また、体温データや、聴診器で聞き取ったものはクラウドで管理され、ドクターに送ることもできるので遠隔医療にも活用できます。
IoTデバイス(聴診器・体温計)で体調管理するアプリ「CliniCloud」
一家に一台聴診器の時代がくる?健康管理ができるIoT聴診器「Stethee」
「Stethee」は専用のIoT聴診器を使うことで、健康状態を簡単にチェックすることができるアプリです…といっても、自分で心音などを聞くわけではなく、専用の聴診器で心音や呼吸音を聞き、それをアプリが分析してくれるというものです。


Bluetoothで接続するため、見慣れている聴診器のようなコードはありませんが、従来の聴診器のような使い方(心音などを聞くこと)もできるようです。

この専用の聴診器は、異状があるかないかを、4色のライトで知らせてくれるため、健康状態を簡単にチェックすることができます。また、記録したデータはアプリで管理でき、家族やドクターと共有もできるため、遠隔医療への活用が期待できます。
妊婦さんが使えば、お腹の中の子供の心音も聞くことができるとのこと。
治療管理のプラットフォーム「TwineHealth」
「TwineHealth」は、高血圧、糖尿病などの慢性疾患について治療計画を作成し、患者さんとドクターが共有できる遠隔医療アプリです。

治療計画を作成すると、日々行うことが、チェックリストとしてアプリに表示されます。


患者さんはチェックリストに従うことで治療計画を進めることができ、ドクターは計画の進行状況について患者さんごとに確認することができます。いわば治療管理のプラットフォームとなるサービスです。
治療管理のプラットフォーム遠隔医療アプリ「TwineHealth」
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