こんにちは、メディカルアプリナビゲーターのたかくん(@MedicalAppNavi)です。
今まで、血糖値測定アプリとして「ライフパレット ダイアベティス」「Dario」などを紹介してきました。
今回は、アプリではなく血糖値の測定法そもそもを覆すものを紹介します。
通常、血糖値を測定する際は、指先などを針で刺して血を出して測定する、という方法が一般的です。
今は技術が進歩しているので、痛みはわずかですが、血糖値測定は毎日のことになるのでストレスは相当なものになりますよね。
今後はさらなる技術の進歩により、そんな血糖値測定によるストレス感じずに済みそうです。というのも、そもそも血糖値測定器に針を使わないものまで登場しています。
今回はそんな最先端の血糖値測定器を3つ厳選して紹介します。
針なしで血糖値の測定が可能になる!
糖尿病患者が増えているという背景もあり、血糖値の測定法で画期的な技術が導入されています。
そもそも糖尿病の患者さんがなぜ血糖値を測るかというと、血糖値を正常範囲にコントロールしておかなければ状態が悪化してしまうためです。
もう少し詳しく紹介すると…糖尿病というのは血液中の血糖を正常にコントロールできない状態のことで、血糖値が高くなり過ぎてしまいます。
そうすると、体にさまざまな異変が起きてきます。血糖値が高い状態だと、口が渇いたり、疲れやすかったり、だるさや倦怠感を感じるなどの症状が出てきます。
さらに高血糖状態が続くと、さまざまな合併症も出てきます。糖尿病自体というよりは、その合併症が問題になります。動脈硬化や腎機能の低下、視力の低下など…放っておくと取り返しのつかないことになってしまいます。
もし糖尿病かもしれない…と思った方はこちらから無料で糖尿病検診を受けることができます。
糖尿病とわかっている方であれば、こちらで専門医から精密検査を受けることもできます。
糖尿病は以上のような疾患なので、血糖値を正常範囲にしておくことが重要となり、客観的に血糖値を測る必要があるというわけです。
そんな糖尿病の方には重要な役割を果たす血糖値測定器ですが、前述したように画期的な技術により、そもそも血糖値測定器自体に針がついていないものも登場しています。
では、具体的な血糖値測定器を紹介します。
腕に付けたセンサーで血糖値を測定
すでにアボットが厚生労働省に申請を行っているのが、「フラッシュ血糖測定器」というものです。
これは腕につけた500円玉サイズのセンサーで体液を分析し、血糖値を測定するもの。
痛みが少なく、長時間測定できるという特徴があります。欧州ではすでに販売されているようです。
アボットが「フラッシュ血糖測定器」を厚生労働省に承認取得申請
2017年3月16日追記
▼アボットの公式サイトはこちら
シールを貼るだけで血糖値測定ができる!?
カリフォルニア大学が研究・開発を進めているのが、貼るだけで血糖値が測れる画期的なセンサーです。
微力な電流を流すことでブドウ糖量を測定するという仕組みで、従来までの方法と精度はほぼ同じとのこと。実用化は先のようですが、今後の展開に期待がもてそうです。
Temporary Tattoo Offers Needle-Free Way to Monitor Glucose Levels
Googleが特許申請!血糖値測定ウェアラブルデバイス
Googleが血糖値測定ウェラブルデバイスの特許を申請したというニュースもあります。
これは、手首などに装着し、注射針の代わりにマイクロ粒子なるもので血液を吸い上げる仕組みとのことで、ウェアラブルデバイスが自動的に採血をしてくれるようです。
手首に付けているだけなので、患者さんの負担は相当軽減されると予想できます。
Google wants your blood
Google has filed a patent for a ‘needle-free blood draw’
貼るだけ・付けるだけ・無痛の血糖値測定器まとめ
今回は、貼るだけ、付けるだけ、無痛の血糖値測定器を紹介しました。
現実的には、現在(2017/03/16)では、アボットの血糖値測定器のみしか使える状態ではありませんが、今後も技術の進歩によって、ほかにもこういったものが増えていくのが楽しみです!
さすがに無痛の血糖測定器の治験はないようですが、体組成計や禁煙器具など幅広いモニターを募集しているのが治験最新情報サイト「JCVN」 です。
治験といってもさまざまなケースがあるようなので、気になる方はこちらからどうぞ