ソフトバンクとAIメディカルサービスが遠隔医療に役立つAIによる内視鏡画像診断補助の実証実験を実施

AIメディカル

遠隔医療についてワクワクするニュースを目にしました!

それが、ソフトバンクとAIメディカルサービスが「内視鏡検査映像を5Gで伝送してAIによる画像診断補助を行う実証実験を実施」というニュース!

ソフトバンクとAIメディカルサービスのAIによる内視鏡画像診断補助の実証実験とは?

プレスリリースによれば、2021年3月3〜4日に地域間における医療格差の解消に向けて、内視鏡検査の映像を5Gで伝送して、AIで画像診断補助を行う実証実験を実施したとのこと。

この実証実験は、「内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」において採択された「AIホスピタルによる高度診断・治療システム」の社会実装に向けたプロジェクトの一環として実施したものですが、わからない単語ばかりだったので、それも含めて調べてみました。

調べた単語はこちら

  • 「内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」
  • 「AI ホスピタルによる高度診断・治療システム」

「内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」とは?

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)について調べてみたところ、

「戦略的イノベーション創造プログラム」(SIP)は、府省や分野の枠を超え、国民にとって真に重要な課題の解決を図るとともに、日本の経済・産業力にとって重要な12の課題を基礎研究から実用化・事業化まで見据え一気通貫で研究開発を推進し科学技術イノベーションの実現を目指す国家プロジェクトです。

SIPシンポジウム2020 https://www.sip2020.go.jp/

という説明がありました。

簡単にいうと科学技術イノベーション実現のための国家プロジェクトのこと。

国をあげて12個の課題に取り組んで解決していこうぜ!ってイメージですかね。

このプロジェクトは2020年で3年目で、その年によって課題が異なるようで、

2020年の課題は以下の12個です。

  • ビッグデータ・AI を活用したサイバー空間基盤技術
  • フィジカル空間デジタルデータ処理基盤
  • IoT 社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティ
  • 自動運転(システムとサービスの拡張)
  • 統合型材料開発システムによるマテリアル革命
  • 光・量子を活用したSociety 5.0 実現化技術
  • スマートバイオ産業・農業基盤技術
  • IoE 社会のエネルギーシステム
  • 国家レジリエンス(防災・減災)の強化
  • AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム
  • スマート物流サービス
  • 革新的深海資源調査技術

ここで出てきました!

「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」

「AI ホスピタルによる高度診断・治療システム」とは?

「AI ホスピタルによる高度診断・治療システム」は、上記で紹介した国家的なプロジェクト(SIP)のなかの課題のひとつ。

意義・目的、研究内容は以下のとおり。

意義・目標等
医療機器等や IoT 機器を活用し、患者情報の網羅的収集、ビッグデータ化に加え、AI 分析技術 を活用して「AI ホスピタルシステム」の開発・構築・実装化を図り、医療現場での診断補助・教育 やコミュニケーション支援等を行う。これによって、大量の医療情報を治療に有効に活用すること が可能となり、高度で先進的かつ最適化された医療サービスの提供体制の整備ができる。また、こ れらの技術を病院における医師・看護師等をはじめとする医療従事者の負担軽減、医療費の効率化 にも活用し、超高齢社会における諸課題の克服と経済の発展に寄与する。

研究内容
本事業は、AI、IoT、ビッグデータ技術を用いた「AI ホスピタルシステム」を開発・構築・社会 実装することにより、高度で先進的な医療サービスを提供するとともに、医療機関における効率化 を図り、医師や看護師等の医療従事者の抜本的な負担の軽減を実現する。なお、以下のようにサブ テーマ A~E に分け、大学・研究機関等における医療関連情報等のデータベースと連携しながら開 発を行う。

このプロジェクトには、サブテーマがA〜Eまであり、さらにそのなかにいくつかのプロジェクトがある、というのが大枠です。

詳細は以下をご覧下さい。

AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム 研究開発計画 https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/keikaku2/10_aihospital.pdf

ソフトバンクとAIメディカルサービスのAIによる内視鏡画像診断補助の実証実験について

ということで、国家的なプロジェクトのひとつのなかの「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」の取組みとして、AIによる内視鏡画像診断補助の実証実験を実施したということになります。

この実証実験は、離島や過疎地の病院などから遠隔地の専門医に対して、 内視鏡検査の映像を5Gでリアルタイムに伝送し、専門医がAIを活用してがんなどの診断補助を行うというもの。

AIメディカルサービスが開発したシステム(内視鏡と連携してAI画像解析により疾患有無の判断補助を行うシステム)とソフトバンクの5Gネットワークを活用しています。

そして検証の結果、遠隔診断補助システムを実現する上で、5GおよびAI画像判定システムの有用性が 十分にあることを確認できたとのこと!

具体的に、伝送映像の比較では4Gでは映像の乱れがあったが、5Gではほぼ遜色がなく、病変の確認可否についても、4Gでは映像の乱れの影響により小さな病変を確認できない、または判断に迷う場合もあるが、5Gでは微細な血管やポリープなども鮮明で確認しやすいということが判明。

また、AI画像判定システムによる疾病確率の比較・内視鏡から直接画像を読み込んだ場合と比較して、5G/4Gを経由した場合ではほぼ同等の正しい数値を算出した、とのこと。

ということで今後、実際に現場で活用されるのが楽しみな話題でした!

プレスリリース:内視鏡検査映像を5Gで伝送してAIによる画像診断補助を行う実証実験を実施 https://www.ai-ms.com/pr/20210326_pr_transmit-endoscopy-images-via-5G.pdf

AI画像解析システムを開発したAIメディカルサービスについて調べてみた

ちなみにソフトバンクと共に会社名が出ていたAIメディカルサービスについても調べてみました。

臨床を経験した医師がCEOを務める医療系ベンチャーのようです。

世界の患者を救う

内視鏡は、日本が世界をリードしている先進の医療分野。ところが足もとでは、「病変見落としが医師によっては2割以上」「大量の2重チェック負担で専門医が疲弊」という現実。この問題にAI(人工知能)で立ち向かい、世界の内視鏡医療に貢献したい。食道・胃から小腸・大腸まで、がんを早期のうちに見つけ、壊滅できるようにしたい。そんな想いで創業したベンチャーです。

AIメディカルサービス https://www.ai-ms.com/about_us

代表取締役会長・CEOは 多田智裕先生で、ただともひろ胃腸科肛門科院長、東京大学医学部客員講師という臨床の現場を診てきている医師。(今はただともひろ胃腸科肛門科の理事長になられているようです)

実証実験では、このAIメディカルサービスが開発した内視鏡と連携してAI画像解析により疾患有無の判断補助を行うシステムを活用しているとのこと。

ガジェット好きなら見逃すな!

個人的に「ガジェット」という言葉に弱く、新しいガジェットを見るとついついポチってしまうことがあります。

ガジェット好きの方ならこの気持ちわかりますよね?

特にクラウドファンディングサイトは誘惑でいっぱいです…

そんななか、ガジェットに特化したサイトを発見!

その名も…ガジェる

ガジェット好きなら見逃すわけにはいかいないサイトです。

メールアドレスと任意のパスワードですぐ会員登録できたので、速攻で登録してしまいました…

しばらくガジェット沼から抜け出せなそう…

公式サイトはこちらからどうぞ⇒「ガジェる」